共震 Co-quake
2022年9月6日(火)〜9月11日(日)
12:00〜18:00(最終日〜17:00)
◉ stART2022◉
美術系大学の若手作家の中から印象深い表現を紹介する企画シリーズです。
▶展示風景VRページでご覧いただけます!(新しいページで開きます)
まわりの空気さえもが、その音の波にあわせて揺れはじめたようだった。どんよりとした重い風が、水に流される泥のように我々の体のまわりを前から後へとゆっくり移動していった。空気は水をふくんだようにじっとりとして冷たかった。そして何かが起りつつあるという予感のようなものがあたりに充ちていた。
「地震でも起るのかな」と私は言った。
「地震なんかじゃないわ」と太った娘が言った。「地震よりずっとひどいものよ」
—『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』村上春樹
サブカルチャー的な文化態度や、パンデミック以降の置き配的コミュニケーション、写真/映像技術による空間の隠し方、など関する思考を通して、ソーシャルメディア以降の「ここではないどこか」を実践。「コンテンポラリー」を批判的に検討しながら、模型や、映像、テキスト、詩、展覧会の制作を行う。
立花 光
1997 大阪府生まれ
2019 京都工芸繊維大学 デザイン・建築学課程 中退
2019 京都市立芸術大学 美術科 入学
現在 京都市立芸術大学 美術科 構想設計専攻 在籍
個展
2022 個展『火照り』/マンションみどり(大阪)