Bug
精神と身体がズレた時
気づかないふりをしてしまう
コンピューターのミスと重ね合わせ
デジタルアニメーションで表現する
没入型インスタレーション
2022年8月30日(火)〜9月4日(日)
12:00〜18:00(最終日〜17:00)
◉ stART2022◉
美術系大学の若手作家の中から印象深い表現を紹介する企画シリーズです。
▶展示風景VRページでご覧いただけます!(新しいページで開きます)
「身体と精神のズレについて」
普段は一致している精神と身体がずれた時、 まるで自分の中に2人存在しているような感覚になる。例えば体調が悪い時、 自分の身体はどこが悪いのかわかるはず。 なのにどうしてそれを精神に教えてくれないのだろうとか、 逆に精神が不安定な時に食欲があったり仕事に休まず行くときに、 身体よ今の精神状態わかってる?と思ったりする。 自分のことなのにわかりそうでわからないもどかしさ。 逆に精神状態に比例して身体状態も悪化した時、 ヤバいと思うと同時にリンクしてよかったと安心する。 このような精神と身体のズレをコンピュータのバグと重ね合わせ、他者と共有する空間を制作した。 心身のバグは個人だけの問題ではない。 この国では、壊れるまでバグに気づかない、 気づかないふりをする傾向がある。 特に目に見えない精神面は壊れてからようやく症状だと認められる。 コンピューターのバグには 「偶然うまく動いているだけ」 と壊れているシステムを放置する言い訳として「寝ているバグは起こさない」 と主張されることが多い。 このことは今の日本の風潮と休めない人々の状況とそっくりで、 気づかないふりをされる心身のバグにに寄り添った表現をデジタルアニメーションを用いて模索した。 また感覚を共有する空間として、 作品からの一方的アプローチだけではなく赤外線カメラを用いたインタラクティブを導入し、 鑑賞者も作品の一部となり共鳴する。
棟 光里
▶︎棟 光里 MUNE Hikari
1998年生まれ
2021年 個展「魂が曖昧になるとき」開催 / 千鳥文化ホール
自主企画パフォーマンス公演「Ogress」開催 / UrBANGUILD
奈良学生演劇祭 ノラ「光をひきて谷に行くかも」映像制作
2022年 ロームシアター京都「宮古・八重山・琉球の芸能」トレイラー映像 モーショングラフィック制作
中崎町コモンカフェイベント「朗読Bar」朗読に合わせた映像制作
ロームシアター京都「げきじょうクルーズトレイン」転換中の映像制作
個展「Bug」 / ギャラリー16(京都)
●今後の活動予定
2022年 The Smoke Shelter企画公演 映像制作