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Exhibitions

奥田誠一個展

surface-消失と存在の鬩ぎあう処-

2020年9月22日(火)〜9月27日(日) 
12:00〜18:00

▶オンライン販売はこちらから (web掲載期間:2020.9/22〜27)   http://art16.sakura.ne.jp/collections/onTime/

■ 展示風景1VRページでご覧いただけます!(新しいページで開きます)■

surface -消失と存在の鬩ぎ合う処–

焚火の後、燃えさし(燃え残った部分)に、強く存在感・リアリティを感じることがありました。全体が消えて見えなくなると、何がそこにあったのかさえわからなくなることがありますが、一部でも残っていれば知識と想像が、今は無きものを含めて事物の存在を強く認識させてくれます。

出展作品は、和紙を燃やして制作しています。
和紙の燃えさしを重ね、継ぎ広げて、表層(surface)とします。
表層(surface)は、唯一無二の模様をまといます。それは、思考や感情の移り変わり、或いは次々とオーバーライト(上書き)されるデータの渦にもみえます。
浮かび上がる(surface)モノやヒトガタの内部は、虚(ウロ)となっています。ウロと外の空間は、表層に生じた無数の穴により繋がります。内界と外界が繋がり、ともに虚空(コクウ)となります。何もない空間は、すべてのものが存在する処でもあるといえます。

物や人の存在は儚げで不確かですが、流動的な時空間の概念において、物や人は現象として常に存在するのです。                 美術家 奥田誠一