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Exhibitions

新野耕司展

SHINNO Koji Exhibition

202011月17日(火)〜11月28日(土) 
12:00〜18:00/月曜・休

  

<作家コメント>
内を外に出す行為

 誰しもが持っている、持ち続ける本能の一つである暴力性に対し、非常に興味がある。
 勿論、今日の社会で生きていくには暴力を外に出すことはご法度な行為である。
 近所の野良猫は生きていく為に、虫や雀を見つけるとすぐさま、狩の体勢に入るがそれは本能のままに生きているからであり、飼猫とはまた違う表情を見せてくれる。飼猫は寿命が野良猫よりも比較的長く幸せものかもしれないが、野良猫の生き方をどこかで羨ましく思っているかもしれない。
 私もせめて銅板と向き合う時には、本能のままに立ち向かい制作しているが、心に迷、悪、狂、幸、楽等が入り混じり、手が動かなくなり制作を中断する場合がある。
 銅板と向き合うだけの生活にすると、私の中にある暴力性、また思ってもいなかった潜在意識が紙に刷られ眼で確認できる日がいつか現れるかも知れない。もしくは銅板と向き合う生活に別れを告げたほうが、しがらみから開放され世に本能のまま暴力的行為を剥き出しに生きていけるかも知れない。世間知らずの幼少の頃は平気で人になりふり構わず暴力的行為を繰り返した時期がある。ただその時期を平気で過ごした事に後悔もし、戒めた時期もある。
 銅板に対しては本能のまま立ち向かう事ができる自分が本来のこの世界に存在する自分だと思うのだが版表現から離れた時の人相は人から落ち着きのある人間だと言われる事もたまにはある。が、それは本当の私を知らない意見であり聞いていると退屈でならない。世間を気にせず野良猫のようになれるまで版表現で人間の本能を追及していく。