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Exhibitions

BACK AND FORTH 柏原えつとむ展・想図「Sの迷宮」

BACK AND FORTH Etsutomu Kashihara

2018年1月18日(木)〜2月10日(土) 
12:00〜19:00(日曜・最終日〜18:00/月曜・休)

▶トーク&ディスカッション「XとS」
 柏原えつとむ×橋本 梓(国立国際美術館主任研究員)
 2月4日(日)15:00-16:30
 定員:30名/会場:ギャラリー16
*終了いたしました。多数のご来場ありがとうございました。

  

「BACK AND FORTH」は、ギャラリー16がスタートした当初から時代を追って関わってきた展覧会や作品の中から、今の時代にもう一度見直そうという主旨の展覧会です。今回は1989年に開催した柏原えつとむ展・想図「Sの迷宮」を再展示いたします。

作家コメント
「絵画や美術という概念、そこに含まれる技法や形式、そしてそれらの価値基準さえも、目的としてではなく結果の地平から見つめたいという理由からあえて想図と名づけました。つまり、制作にかけるエネルギーをひたすら図から広がる想いへと集中したいと考えたからです。」
 以上は1988年に始めたこのシリーズに際して書いたコメントである。あれから30年少しも成長していない自分に気恥ずかしさを感じながら読み返したが、基軸は今も変わっていない。こういう思いは、さらに20年も遡る1969年の「Mr.Xとは何か?」と言う実験展で引き出された。分かり易く言い換えれば作品という価値の完成を目指すのではなく「発見こそが面白い」と実感したのだ。小泉博夫、前川欣三の友人たち3名で夢中になっての実験だったが、「作ること」「表すこと」から開放された創造力の果てしない海に魅せられた原点はそこにあった。この度、再展示の機会を与えられたが、はたして何が現れ何が再発見できるだろうか? 楽しみである。
柏原えつとむ