2021年12月14日（火）〜12月25日（土）　
12:00〜18:00（月曜・休）

　　

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宮本浩二をしのんで

　ギャラリーを開いて1〜2年経った頃だったと思う。たまたま美術館の学芸の人達と話をしていた時、いま宮本浩二の作品が面白い…と云う話が出て、私も気になる作家であったのでしばし話題が沸騰した。
　1964年秋に開いた彼の個展はやはり質の高いものであった。それから2、3年後、かれは制作拠点をパリに移した。
　次に彼に会ったのは。1996年頃、画廊を訪ねてくれた時で、我々の画廊の長い歴史の中で、過去評価の高かった展覧会や作家の作品を時を超えてもう一度紹介しようとするシリーズ企画「BACK & FORTH」を丁度立ち上げていて、早速彼のパリ以前の作品で展覧会を開催した。
　その宮本浩二がこの8月30日に亡くなった。私が係った1962〜1966年の作品を展示することにより彼をしのび、心よりご冥福を祈りたいと思う。

ギャラリー16　井上道子

 
 

▶︎宮本浩二　MIYAMOTO Koji

1935年　兵庫県生まれ
1958年　京都市立美術大学（現京都市立芸術大学）洋画科卒業
1962年　抽象表現を模索する前衛グループ「鉄鶏会」に参加
1967年　パリ近郊にて制作を行う
2007〜2021年　奈良を拠点に活動

■主な展覧会（1962〜1966）
1962　第５回現代日本美術展（東京都美術館）
　　　京都アンデパンダン展（京都市美術館）［1963, 64, 65, 66］
1963　京都毎日選抜展（大丸百貨店・京都）［1964, 66］
　　　現代美術京都秀作展（京都市美術館）
1964　現代美術の動向－絵画と彫塑（国立近代美術館京都分館）
　　　個展（ギャラリー16・京都）
1966　個展（信濃橋画廊・大阪）