Hiroyuki Tanaka Exhibition - existing in words -
2019年4月2日(火)〜4月13日(土)
12:00〜19:00(日曜・最終日〜18:00/月曜・休)
昭和52年に出版されたこの百科事典は、物持ちのよい私たち家族のおかげで廃棄処分の憂き目を見ることもなく、40年あまりの月日を我が家の本棚に鎮座して過ごした。
私は、それら28巻の全ページを文字と図版に切り分け、文字の部分を可能な限り使って小さな六角形の構造体を多数作った。そしてその中に、人名の項目に掲載されていたすべての肖像写真と、その他の図版少々とを納めることにした。
「言葉」「文字」と「人間」の、のっぴきならない関係を、ひとつの風景として眺めてみたい。そのような思いで作業を進めた。
田中広幸
▶田中 広幸 Hiroyuki Tanaka
1960 滋賀県に生まれる
1982 滋賀大学卒業
個展
1985~1989 毎年開催 ギャラリー16 (京都市)
1995 「閃光のモニュメント」
1996 「139,754頁の、あるいは右に傾斜した多数の間隙のモニュメント」
1997 「それぞれの判に基づく それぞれの大きさ」
1998 「1913年から1960年の左頁・右頁」
1999 「積層・乳白色(前後の遊び紙)」
2000 「図書館の出来事 -15万8,000頁の憂鬱-」
2001 「アーカイブシリーズ №1」
2002 「アーカイブシリーズ №2~№12」
2003 「アーカイブシリーズ №13~№18」
2004 「アーカイブシリーズ №20~№30」
2005 「アーカイブシリーズ №31~№34」
2006 「THE FALLS」
2007 「集積体上の球体」
2008 「無題」
2009 「ノイズ+」
2010 「暗号」
2011 「木立の向こうの言語標本・のの字ばかりの寂光土」
2012 「PUZZLE」 以上すべて ギャラリー16 (京都市)
2013 「田中広幸 古書籍から繰り展げられるコトバと文字の世界」
伊丹市立工芸センター (兵庫県伊丹市)
2013 「言語標本。展」(上記展覧会の平行企画) 堂島リゾーム (大阪市)
2014 「CREATURES IN WORDS」 ギャラリー16 (京都市)
2018 「木立の向こうの言語標本」 日本画廊 (東京都)
グループ展
1984 ジャパンエンバ美術展 エンバ中国近代美術館 (兵庫県芦屋市)
1988 IBM びわこ現代絵画展 準グランプリ
滋賀県立近代美術館 (大津市)
2002 「THE BOOK/鑑賞週間」 ギャラリー16 (京都市)
2004 「版画を読む -画層と色層の冒険-」 文房堂ギャラリー (東京都)
2013 「思索の森in minohnomori art walk 」
箕面公園 橋本亭 (大阪府箕面市)
2013 「夏の思い出 森の夢 不思議ないきものたち」
ヤマザキマザック美術館 (名古屋市)
2015 「こだまの遠近法 田中広幸・野口ちとせ」 +1art (大阪市)
2015 「岐阜おおがきビエンナーレ 2015 - CRACKS OF DAILY LIFE -」
情報科学芸術大学院大学[IAMAS] (岐阜県大垣市)
2016 「俳句×美術in篠山 2016」 旧後川小学校 (兵庫県篠山市)
2017 「俳句×美術 2017」 入交家住宅 (三重県伊賀市上野)、
鳳凰会館 (兵庫県篠山市)、静思館 (兵庫県川辺郡猪名川町)