ーノイズに羽ばたく空蝉(うつせみ)たちー
2026年4月28日(火)〜5月9日(土)
12:00〜18:00(最終日〜17:00)<月曜・休>
写真が生まれて間もない19 世紀半ば、ヨーロッパでは、故人を生きているかのように演出して撮影する「ポストモーテム・フォトグラフィ(遺体記念写真)」という風習があった。今日、AI により故人との対話までも可能だが、どこか抵抗を感じる。
人ではなく、虫ならどうだろうかと思い、「蝉の抜け殻」を撮影し、AI に読み込ませてみた。すると、生命の痕跡である抜け殻から、AI は驚くべき存在を生み出した。それは、まるでウルトラ怪獣のように異形でありながら、どこか荘厳な美しさを備えた「空蝉(うつせみ)」であった。この空蝉を100 匹生成し、AI が生成した解説と共に図鑑に収録することにした。
この編纂を通じて、ある皮肉な事実に気づいた。生成された空蝉たちは、潜在空間に生息し、決して死なず、クラウド上に蓄積され、今後の学習資源として活用されるが、その維持には常に大量の電力が求められる。彼らは私たちの想像力を喚起する一方で、地球の限りある資源を消費し続ける。このことに、いささかの後ろめたさを感じる。もし空蝉が無限に増え続けたなら、その環境負荷は計り知れないだろう。
伝統的な「図鑑」という形に転生を果たした今、空蝉たちはクラウドを去る時が来た。しかし、一ユーザーである私にその「削除」の権限はない。生成AI という革新的なツールを維持・発展させるため、AIプラットフォーマーがこの問題に向き合い、役割を終えたデータの断捨離と、持続可能性への取り組みが求められる。
1950 神戸市生まれ
1976 京都市立芸術大学美術専攻科修了
個展
1974,75,77,79,80,81,83,88 個展 信濃橋画廊、galerie 16 他
2018 ungeziefer galerie 16
2018-20 Typology for Traces of GableRoofs / KG+ LUMENGallery
2021 Typology for Traces of Gable Roofs 京都写真美術館
2023 既視現象 KG+2023 / KG+ The side
追憶の消失点 city gallery 2320
2024 絵空事/ KG+ 同時代ギャラリー
ミトコンドリア・イブの息子たち ギャラリー白
2025 ミトコンドリア・イブの娘たち/ KG+ galerie 16
グループ展
1972,89,90,95 OURWORKS 展 大阪現代美術センター他
1973 田中功+三宅章介 立体ギャラリー射手座
1977 小林伸雄+三宅章介 信濃橋画廊
1979 実験ー34人の方法と展開 京都市美術館
1982 藤本秀樹+三宅章介 神戸現代美術画廊
2017 三宅章介x 藤本秀樹/ 1974→2017 京都嵯峨芸術大学
2017-24 How are you, PHOTOGRAPHY? GalleryMaronie
2018-22 COLOR PARTY WEST イロリムラ
2021 「反復と差異」萩原朔美 x 三宅章介/ KG+ LUMENGallery
2024 壁をのぞむ眼差し ギャラリー・ヘプタゴン
拡散する写真と詩とAI 表象 Space 31
公募展
1997 大阪トリエンナーレ1997
1998,99 現代日本美術展
2000 クラコウ国際版画トリエンナーレ
2021-25 FoToZoFIo 2021-2025
2022 第3回枕崎国際芸術賞展
受賞
1997 プリンツ21 グランプリ展 準グランプリ
1998 現代日本絵画展 佳作賞
1998 京都美術工芸展 優秀賞
1999 京展 京展賞
2000 さっぽろ国際版画ビエンナーレ Q 氏賞
2002 第17 回京都芸術祭国際交流総合展 中国総領事館賞
写真集
2020 「切妻屋根の痕跡のための類型学」(赤々舎)
コレクション
京都嵯峨芸術大学、city gallery 2320、Space31