ギャラリー16トップ

ギャラリー16トップ
Exhibitions

新野耕司展

2023年9月5日(火)〜9月16日(土) 
12:00〜18:00(月曜・休)

  

▶展示風景VRページでご覧いただけます!(新しいページで開きます)

 

内を外に出す行為

誰しもが持っている、持ち続ける本能の一つである暴力性に対し、非常に興味がある。

勿論、今日の社会で生きていくには暴力を外に出すことはご法度な行為である。

近所の野良猫は生きていく為に、虫や雀を見つけるとすぐさま、狩の体勢に入るがそれは本能のままに生きているからであり、飼猫とはまた違う表情を見せてくれる。飼猫は寿命が野良猫よりも比較的長く幸せものかもしれないが、野良猫の生き方をどこかで羨ましく思っているかもしれない。

せめて銅板と向き合う時には、本能のままに立ち向かい制作しているが、心に迷、悪、狂、幸、楽等が入り混じり、手が動かなくなり制作を中断する場合がある。

銅板と向き合うだけの生活にすると、私の中にある暴力性、また思ってもいなかった潜在意識が紙に刷られ眼で確認できる日がいつか現れるかも知れない。もしくは銅板と向き合う生活に別れを告げたほうが、しがらみから開放され世に本能のまま暴力的行為を剥き出しに生きていけるかも知れない。世間知らずの幼少の頃は平気で人になりふり構わず暴力的行為を繰り返した時期がある。ただその時期を平気で過ごした事に後悔もし、戒めた時期もある。

銅板に対して本能のまま立ち向かう事ができる自分が、本来のこの世界に存在する自分だと思う。

世間を気にせず野良猫のようになれるまで銅板とのにらめっこは続く。

2017年6月

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

▶︎新野耕司 SHINNO Koji

1978 大阪府生まれ

1999 嵯峨美術短期大学 版画科 卒業

2001 大阪芸術大学 美術学科 版画コース(3年次編入) 卒業

・個 展・

2001 信濃橋画廊    大阪

2003 ギャラリー16    京都

2005 ギャラリー16    京都

2007 ギャラリー16    京都

大阪府立現代美術センター 展示室 B    大阪

2009 ギャラリー16    京都

2012 ギャラリー16  APERTO    京都

2013 なびす画廊    東京

2014 なびす画廊    東京

2016 ギャラリー16  APERTO    京都

2017 シェ・ドゥーヴル    大阪

2018 「画廊からの発言 新世代への視点2018」 ギャラリー川船  東京

ギャラリー16    京都

2019 ギャラリー16    京都

2020 ギャラリー16    京都

2022 ギャラリー川船    東京

シェ・ドゥーヴル    大阪

・グループ展・

2019 Field of Now 2019    銀座洋協ホール・東京

2020 第2回TKO国際ミニプリント展 2020    東京、京都、大阪