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Exhibitions

池辺政人展

Masato IKEBE Exhibition

2018年8月28日(水)〜9月8日(土) 
12:00〜19:00(日曜・最終日〜18:00/月曜・休)

  

池辺政人 Masato Ikebe

1960年 大阪生まれ
1982年 京都教育大学専攻科(美術・工芸)修了
1983・84年 個展(Rギャラリー・京都)
1985〜2018年 ギャラリー16やギャラリーすずきなどで個展を開催
1995年 VOCA 現代美術の展望・新しい平面の作家たち(上野の森美術館・東京)

 

1980年代の発表当初は画廊の壁面全体にベニヤ板を貼り付け、大きなストロークによる抽象的な表現やノミでえぐったささくれなどで壁面を構成。また、仮設の壁を設置してオープンまでの限られた時間内で制作を行うことで、「リアルな空間と時間を体感し、その結果として作品が現れる」ような制作スタイルであった。
1990年代に入ってから支持体をパネルにし、描くことの集積で重層的な画面を創り始める。
「部分がつながり結果として全体になるのであり、始めから全体があるのではない」
セル(細胞)から全貌を追求するかのように、17センチ角の画像を無数に繋いでいったり、幅4センチの短冊状の紙でレリーフ状の作品を壁面へ直に組み立てて設置したり、厚さ2ミリの厚紙を無数に壁面に集積させ、そのズレから生じるうねりを見せるような表現を行う。
そして、ここ数年の個展ではヨーロッパの町並みや人の行き交う光景を俯瞰図のように細密なペン画として発表している。
描かれる対象はカメラで切り取られたような風景だが、彼の作品には当初より無数の線の集積、圧倒させる密度、そして四角いパネルを越えて広がる全体が介在している。